強弱記号で表現力を高めよう
ピアノに限らず、なにかひとつの楽器を覚えるには多くの時間がかかります。
それでも、できることならば短期間で上手に弾けるようになりたいですよね。
たとえば、人前で演奏したとき、聞いた人はどんなところで感動するでしょうか?
音楽の場合、細かいテクニックに感動する場面はあまり多くありません。
それよりも、曲のダイナミズムや雰囲気に感動を覚えることが多いのです。
つまり、「表現力」の部分ですね。
では、どうすればピアノの表現力が付くのか、紹介していきますね。
強弱記号
クラッシックの楽譜などを見ていると、「p」とか「mf」なんていう
アルファベットが出てきたりしますよね。
これは一体なんなのでしょうか?
ピアノを弾くときのテクニックのひとつに、感情表現があります。
ひとつの曲をずっと同じ調子で引き続けるよりも、
最初は弱く演奏し始めて、曲の盛り上がりに合わせて強く弾く。
そういったメリハリがあった方が、とても上手な演奏に聞こえます。
そういった、演奏の抑揚をあらわすのが『強弱記号』です。
良く使われるものを表にまとめてみましょう。
記号 | 読み方 | 意味 |
mp | メゾピアノ | やや弱く |
p | ピアノ | 弱く |
pp | ピアニッシモ | とても弱く |
mf | メゾフォルテ | やや強く |
f | フォルテ | 強く |
ff | フォルテッシモ | とても強く |
p(ピアノ)が弱く、f(フォルテ)が強く
m(メゾ)が付いたら「やや」
pp、ffなど2つ繋がったら「とても」
と覚えておけば分かりやすいでしょう。
また、fff(フォルテッシシモ)やppp(ピアニッシッシモ)
なんて記号が出てくることもまれにあります。
数が多くなるほど、より大げさに表現する。
なんて覚えておけば良いでしょう。
さらに細かい強弱表現
強弱をあらわす記号は他にもあります。
感情表現は、ある一点で急に強くしたり、弱くしたりするだけではありません。
徐々に強くしていったり、弱くしていったり、一音だけを強調する。
なんて表現もありますよね?
そういったもう少し細かい感情をあらわす記号も、まとめてみましょう。
記号 | 読み方 | 意味 |
< | クレッシェンド | 徐々に強く |
> | デクレッシェンド | 徐々に弱く |
dim. | ディミヌエンド | 徐々に弱く |
fp | フォルテピアノ | 強い音をだした直後に弱くなる |
> | アクセント | その音を強くする |
sf | スフォルツァンド | その音をとても強くする |
クレッシェンドとデクレッシェンドは、
変化していく範囲に合わせて、長くなったり短くなったりします。
感情表現は、ピアノを上手に聴かせるためにとても重要なテクニックです。
どんなに速く弾いても、単調な演奏の連続では聴き手は飽きてしまいます。
簡単な曲でも、感情豊かに弾くことができればとても上手く聞こえます。
指が速く動かせるようになったり、複雑な曲を覚えるには
どうしても多くの時間がかかります。
逆に、曲に感情を込めるだけならば、今すぐにでもできますよね。
ピアノを上手に弾けるようになるには、
感情表現、表現力を豊かにすることが大きな近道となるのです。
初心者向けピアノレッスンDVDランキング
楽譜も読めない初心者がたった30日間であの名曲をスラスラ弾けた。基礎から学びたいあなたに送るピアノ初心者専門プログラム。
ピアノの指使いに特化したプログラム。一流講師陣があなたのスキルを大きく上げるDVDプログラム。
※すでに基礎があり、上達を目指す方向け(指使いだけでなく、基礎から総合的に学びたい人は1位の3弾セットがおすすめ)
海野先生が教える初心者向けピアノ講座。ランキング1位【ピアノ3弾セット】の簡易版。まずは1弾だけ試したい方はこちら。
強弱記号で表現力を高めよう関連ページ
- 初級ピアノ講座
- 上手になるために必要なことは何でしょうか? それは基礎練習です。 初心者が挫折してしまう理由の多くは、無理に難しい練習をして、 それが嫌になってしまうからなのです。 そして
- コツをつかもう
- ピアノは、鍵盤を押せば音が出ます。 ですから、指のどこで鍵盤に触れても音を出すことは出来ます。 極端な話、肘やあごで突いても音は出ます。 プロの演奏家でも、感情の高ぶりに合わせてそ
- 簡単に演奏できる方法
- 指の動きを鍛えるのには時間がかかります。 そんなにすぐには上達できません。 でも、できれば、早く簡単に演奏できるようになりたいですよね? そんな風に、簡単に上手く聞こえるよう
- 左手を鍛える
- ピアノ初心者に待ち受ける最初の壁が、左手の運指です。 利き手が右手の場合、どうしてもそちらにつられてしまって、 うまく左手を動かすことができません。 初心者が効率良く上手くな
- 両手をあわせる
- それではいよいよ右手と左手、両手をあわせて弾いてみましょう。 むずかしく考える必要はありません。 最初は、ゆっくり、簡単なメロディーから弾いて行きましょう。 左手のリズムを意識す
- コードを覚えよう
- 音楽に“コード”という概念はつきものです。 ピアノの楽譜にも、コード・ネームが書いてあることがありますよね。 そもそもコード・ネームって、何の役に立つのでしょうか?
- 短期間で上手く弾ける方法、テクニック
- 短期間でピアノを上手く弾ける方法と言っても、 やはり練習は大事です。 その中でも、テクニック練習は欠かせません。 指が速く動かなければ、弾くことができない曲もあります。 でも、単
- タッチの違いを身に付ける
- 初心者と上級者の大きな違いは、ピアノを演奏するときの強弱の変化です。 演奏時の“タッチ”の違いを身に付けると、感情表現がより豊かになります。 それだけ、上手く聞こえるようになるのです。
- ミス・失敗対策
- ピアノに限らず、どんな楽器でもミスや失敗は避けたいですよね。 ミスをなくすことはできるのでしょうか? 減らすことのできるミス まず最初に、同じミスと言っても、 仕方のないミス や