自宅で弾くときの注意点
あなたがピアノの練習をする場合、ほとんどの時間を自宅で行いますよね。
自分の家で練習をするときに、注意しなければいけないことがあります。
家で練習をしていて、
細かいミスや上手く弾けないフレーズがあると、
演奏を途中でやめてしまい、もう一度やり直しますよね。
出来なかった場所をもう一度弾きなおしたり、
難しいパートを何度も繰り返し練習することは、
悪いことではありません。
むしろ、とても大事なことです。
ただ、そういった細切れの練習ばかりしていると、
1曲を通して流れるように演奏する技術がなかなか身に付かないのですね。
細切れ練習の問題点
自宅で練習をしていると、どうしても細かい部分が気になってしまい
少しずつパートを練習する“細切れ練習”になってしまいがちです。
『音楽』は“曲”を弾いて完成するものです。
どんなに難しいフレーズが弾けても、
それ単体では意味がありません。
より音楽的にピアノを楽しみたいのであれば、
“1曲を通して弾く”ことも忘れないでください。
また、音楽教室などでは、レッスンの時間が限られています。
その中で、何度も1曲を通して弾くのは難しいでしょう。
ですから、自宅でこそ曲全体を通して弾く練習をしたいですね。
繰り返し記号を覚えよう
1曲を通して弾くためには、繰り返し記号を覚えなければいけません。
お店で売られている楽譜は、長い楽曲をコンパクトにまとめるために
繰り返し記号を使っています。
代表的な繰り返し記号には、このようなものがあります。
- リピート:記号が付いている間を繰り返す。
- カッコ:リピートのあと、1のカッコを飛ばして2に行く。
- ダ・カーポ:曲の始めに戻る。
- ダル・セーニョ:セーニョ・マークまで戻る。
(セーニョ・マークがないときは先頭に戻る) - フィーネ:繰り返しや戻った後、フィーネがあったらそこで終わる
- toコーダ(トゥコーダ):コーダ・マークのあるところまで行く。
※ 「toコーダ」は省略して「コーダ」と言ったりします。
コーダは、ダル・セーニョなど、
繰り返し記号とセットで使われることが多く、
繰り返しや戻った後に『toコーダ』が付いていたら
コーダ・マークのあるところまで行く。
(つまり「toコーダ」は1回目は無視し、戻ったときに従う)
コーダが複数ある場合、1や2などの番号が付いていることもある。
具体例
繰り返し記号がどのように使われるのか、具体的に見てみましょう。
それぞれ、以下のような形で繰り返します。
1. A-B-A-B-C-D
2. A-B-C-D-A-B-E-F
3. A-B-C-D-A-B-C-D-B-C-D
4. A-B-C-A-B-D-A-E-F
実際の楽譜では、これよりもさらに複雑に記号が入り組んでいることもあります。
楽譜を手にしたら、まずは落ち着いて繰り返し記号を確認しましょう。
繰り返し記号というのは、意味を覚えるだけでなく、
瞬時に意図する場所へ楽譜を見る目を移動させなければいけません。
これは、何度も楽譜を見ることで慣れるしかありません。
自宅で1曲を通して弾く練習を多く行うことで、
この繰り返し記号にも慣れておきましょう。
初心者向けピアノレッスンDVDランキング
楽譜も読めない初心者がたった30日間であの名曲をスラスラ弾けた。基礎から学びたいあなたに送るピアノ初心者専門プログラム。
ピアノの指使いに特化したプログラム。一流講師陣があなたのスキルを大きく上げるDVDプログラム。
※すでに基礎があり、上達を目指す方向け(指使いだけでなく、基礎から総合的に学びたい人は1位の3弾セットがおすすめ)
海野先生が教える初心者向けピアノ講座。ランキング1位【ピアノ3弾セット】の簡易版。まずは1弾だけ試したい方はこちら。
自宅で弾くときの注意点関連ページ
- 大人から始めるピアノ
- 今このページを見ている人のほとんどは、 大人になってからピアノを始めようと思っている人だと思います。 ピアノと言うと「こどものうちから始めるものだ」というイメージがありますよね。
- 独学でもスラスラ弾ける3ステップ練習法
- 「ピアノを独学で身に付けたい……。 でも、本当に自分ひとりで出来るの?」 そう思っている人は多いでしょう。 最初に結論を言ってしまえば、独学でも大丈夫なんです!!
- 教本を利用しよう
- 独学でピアノを学習する場合、一番の味方となってくれるのが教本です。 レッスンに通っている場合でも、自宅で学習する時には欠かせません。 ピアノを弾くための技術やノウハウ、理論などは、
- スクールに通うメリット
- 今は、教本やインターネットでたくさんの情報を得ることができます。 そのおかげで、独学でも十分にピアノを学ぶことができます。 では、そんな中でわざわざスクールに通うことに、 どんなメ
- レッスンを受けてみよう
- 短期間でピアノの基礎をマスターしたいならば、 レッスンに通うこともおすすめです。 「レッスンって、どんなことをやるのか良く分からなくて不安だ。」 「ちゃんとした講師が教えて
- どこまで習う?
- ピアノ教室に通い始める前に、もうひとつ迷うことがありますよね。 それが「どこまで習うか?」という問題ですね。 いつまでもずっと習い続けているわけにも行きませんし、 かといって中途半
- ピアノを置く場所
- これからピアノを買おうと思っている人が一番迷っていること それは「ピアノをどこに置けばよいのか?」という問題ですよね? ピアノは、大きさや重さ、音量もかなりあります。 置き場所をき
- ピアノを再開したい
- 「子供のころにピアノを弾いていたがやめてしまった。 大人になった今、もう一度再開したい!!」 近年、そう思っている人がとても増えてきています。 けれども、いきなり再開しても上手く弾け
- スケジュールを立てよう
- 1日にピアノが弾ける時間は限られています。 効率よく練習するために、しっかりとしたスケジュールを立てましょう。 1曲を練習するスケジュール 例として、筆者がスケジュールを立てるやり方を紹