モチベーションを保つには?
「ピアノを弾きたい」というモチベーションを維持することはとても大事です。
本人のやる気がなければ、練習を続けることはできません。
今回は、モチベーションをアップ・維持するコツを紹介しましょう。
目標を設定しよう
モチベーションをアップする一番のコツは「具体的な目標を設定する」ことです。
「将来プロのピアニストになりたい」とか「有名なコンクールで優勝したい」とか
そういった漠然とした「夢」の話ではありません。
日々の練習では「どんなことを身に付けたいか?」
を明確に意識することが重要です。
そして、そのために決める目標は一つだけではありません。
- 短期間で達成感が得られる「小さな目標」
- 1か月くらいで達成できる「中くらいの目標」
- 節目ごとに上達具合をチェックできる「大きな目標」
少なくとも、この3つの目標を同時に設定しましょう。
練習を続けることはとても難しいことです。
辛いばかりの努力は長く続けられません。
達成するまでに時間のかかる目標だけでは、途中で嫌になってしまいます。
それを避けるために必要なのが「小さな目標」です。
小さな目標
日々の練習の中で、手軽に“達成感”を味わうことができれば、
その嬉しさで、努力の辛さを乗り越えることができます。
- 今日はこのフレーズやメロディーが弾けるようになろう
- 今週はこのテンポ(速さ)で弾けるようになろう
というように、小さな目標をたくさん用意しておけば、
日々の練習の中で簡単に達成感を得ることができます。
「やった、できた!」という喜びは次の練習への大きなモチベーションとなる、
最も大事な目標です。
小さな目標は、何ができるようになりたいのか、具体的に決めておきましょう。
難しいものを選んではいけません。
「あと少しでできそうなもの」「ちょっと頑張ればできそうなもの」
といったような、簡単にできそうなものをひとつずつ達成して行きましょう。
“これからピアノを始める”という人なら例えば、
- 「鍵盤を見ないでドレミファソラシドが弾けるようになる」
- 「左手でド・ミ・ソの和音が弾ける」
といったようなことからはじめてみましょう。
中くらいの目標
1か月〜数か月くらいの期間で、自分がどれくらい上達できているのか?
という確認ができるような目標が中くらいの目標です。
例えば、
- 今月はこの曲をミスなく通して弾けるようになろう
- 友人や家族を招いて演奏を聞かせる
- 演奏した動画をネットに投稿する
などがあります。
1曲を通して弾けるようになる。
課題となる曲を決めて、発表する。
聞いた人の感想や、演奏を録画したものを聞く。
などなど、客観的に判断して良かった点は伸ばし、反省点があれば修正する。
これを日々の練習に取り入れることができれば、
さらに上達スピードはアップします。
動画投稿のページで詳しく紹介しますが“動画を投稿する”というのは、手軽にできておすすめです。
できれば、1〜2か月ごとに上達具合をチェックできるようにしましょう。
大きな目標
そして、数ヵ月〜1年くらいかけて達成したいのが「大きな目標」です。
例えば
- ピアノの発表会で演奏する
- 学校の文化祭やお祭りの舞台などで披露する
- 難しい曲が弾けるようになる
などがあります。
たくさんの人の前で演奏するというのは、プレッシャーとともに、
大きなモチベーションにもなります。
動画に投稿したり、プライベートで家族や親類に聴かせるのとは違い、
失敗してもやり直しができない、一度きりの演奏です。
より完璧に近い形で演奏できるように練習しなければいけません。
また、演奏する期日が決まっているので、
それまでに完璧に弾きこなさなければいけません。
選択する楽曲も含めて、スケジュール管理の訓練にもなります。
「大きな目標」は、いろいろなものが設定できます。
人前で演奏するのではなく、自分の理想を追求する目標もあります。
例えば、今はまだ難しくて弾けない、けれどもいつかは弾いてみたい曲。
そんな憧れの曲を、長い期間をかけて少しずつ練習するのも良いでしょう。
こんな風に、長い時間をかけてじっくり進めていくのが大きな目標です。
そして、これら小〜大の目標は、1つに絞る必要はありません。
「半年後に発表会をやって、その間に2回くらい動画投稿したいな」
と並行して目標を立てておくと、より効率良く上達できます。
失敗してもがっかりしない
モチベーションを維持するために大事なことは、
目標が達成できなくても、必要以上にがっかりしないことです。
このがっかり感を引きずると“挫折”の道につながってしまいます。
誰にだって上手くいかないことはあります。
天才ピアニストと呼ばれる人だって、失敗してしまうことは何度もあるでしょう。
「目標が達成できなかったのは、ピアノの練習を失敗したからではない。
目標を立てることに失敗したのだ!!」
そう考えれば、あんまりがっかりしませんよね?
駄目だったならば、もう一度その目標に向かって挑戦すれば良いのです。
今度は、もっと具体的に、客観的に
目標を達成するためにどうするべきか考えてみましょう。
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