スケジュールを立てよう
1日にピアノが弾ける時間は限られています。
効率よく練習するために、しっかりとしたスケジュールを立てましょう。
1曲を練習するスケジュール
例として、筆者がスケジュールを立てるやり方を紹介しましょう。
たとえば、初心者向けの曲として有名な「エリーゼのために」を弾きたい!
という目標があったとします。
まず最初に、実際に演奏された曲を聴いてみて、楽譜を読んでみましょう。
ここで「音符が細かすぎて複雑」「曲のスピードが速すぎる」
など、「自分にはまだ難しそうだな」と感じてしまった場合は、
無理をせずに、もう少し簡単な曲に変更した方が良いでしょう。
「頑張れば何とか弾けようになりそうだ」と思ったら次のステップに進みましょう。
1つの曲をいっぺんに覚えることなんてできません。
譜面をいくつもの小さなブロックに分割して、少しずつ練習します。
最も小さな分割は、フレーズごとに区切りをつける方法です。
実際に曲を聴きながら楽譜にフレーズの区切りを書き込んでいきましょう。
簡単ですぐに弾けそうなフレーズは前後でまとめてひとつのブロックにします。
エリーゼのためにのメインテーマはシンプルで、繰り返し演奏するものです。
この繰り返し1回分をひとつのブロックにしても良いでしょう。
逆に、中盤以降に出てくる速くて複雑なフレーズは、
1つずつじっくり練習したいところです。
だいたい「ひとつのブロックにつき、3日〜5くらいで弾けそうだな」
という感じでまとめていきます。
最初のうちはそんな感覚は分からないかもしれません。
そんな時はあまり気にせずに、単純に長さで分割してもかまいません。
大丈夫、思った通りに行かなかったら、スケジュールを作り直せば良いのです。
そうやって10〜15個ぐらいのブロックにまとめましょう。
(演奏時間の長い曲はもっと多くなってもかまいません。
逆にもっと少なくなる場合もあります。)
ブロックごとにどの順番で練習するかを決めましょう。
曲の最初から最後まで順番通りに練習しても良いでしょう。
簡単な場所からだんだんと難しいところに進んでもかまいません。
筆者はたいてい、メインテーマとなるフレーズから覚えるようにしています。
シンプルなメロディーで覚えやすい場合が多いからです。
また、楽曲を特徴づけるメロディーなので、ここが弾けるようになると
何となくその曲の大部分が弾けたような気持ちになります。
手っ取り早く達成感を得て、モチベーションがぐっと上がります。
それぞれのブロックごとに、覚えるまでの日数を割り当てましょう。
簡単そうなブロックは3日くらい。
難しそうなブロックは5日〜1週間。
といった調子です。
これを全部合わせたらスケジュールが完成・・・ではありません。
全てのブロックをつなげて、1曲を通して弾ききる練習も必要です。
これには5日〜1週間くらい。
完璧に仕上げたい時はさらに1週間かけることもあります。
この“通して弾く”期間中に、苦手だった所や
何度も間違えてしまう所を集中的に練習ことも必要です。
最後に、毎日ずっとピアノを弾き続けるのは難しいですよね?
仕事や学校の都合で弾けない日もあるでしょう。
スケジュールには、ピアノを弾かない“休日”も必要です。
週に何日か、もしくは3日に1日など、無理のないペースを考えます。
これらすべての日数を組み合わせれば、スケジュールの完成です!!
スケジュールを修正する
一度立てたスケジュールは絶対ではありません。
実際に弾いてみて「あ、これはもう少し時間がかかりそうだな」とか
「思ったよりも時間がかかってしまった」というときは、
スケジュールを後ろに伸ばしてしまってかまいません。
逆に「思っていたよりも簡単に弾けるようになった」ときは、
スケジュールを前倒ししましょう。
そんな風に練習のペースに合わせて、後から修正してしまってかまいません。
焦ってスケジュールに合わせることがストレスになって嫌になってしまった。
そんな失敗例もよく耳にします。
「無理なく続けられる」そんなスケジュールを立てましょう。
また、このやり方はあくまでも筆者が日々行っている一例です。
「こんなの間違っているよ」という人もいるかもしれません。
それでも良いんです。
スケジュールの立て方はいろいろあります。
自分に合ったやり方をみつけましょう。
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