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ピアノ初心者

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タッチの違いを身に付ける

初心者と上級者の大きな違いは、ピアノを演奏するときの強弱の変化です。
演奏時の“タッチ”の違いを身に付けると、感情表現がより豊かになります。
それだけ、上手く聞こえるようになるのです。

 

 

タッチとは?

タッチとは、ピアノの演奏時に指で鍵盤を打つときの加減です。
強さ・速さ、ニュアンスの付け方などが含まれます。

 

ピアノから出る音の大きさは、主に打鍵する指のスピードで決まります。
ですから同じピアノでも、弾く人によって音量が違ったりします。

 

上級者は、このコントロールが自在にできるのです。

 

(※ ピアノの鍵盤そのものの重さや弾き心地のことも、
同じ「タッチ」という言葉を使います。
この項では、演奏時の“タッチ”についてのみ説明しています。)

 

 

打鍵は指の先端よりも少し下で

打鍵のスピードや強弱をコントロールする技術は簡単には身に付きません。
普段の練習から意識しておく必要があります。

 

タッチ・コントロールを上手に行うために、綺麗なフォームで、
指先の感覚が最も伝わりやすい場所で打鍵しましょう。

 

指の形は、長い・短い、太い・細い、など人それぞれ違います。
指先の感覚も人それぞれです。
まずは、自分の指のどの部分が最も感覚的か知る必要があります。

 

 

一般的には、一番先端よりも少し指の腹側の部分。
爪と指の境よりもすこし下の場所、が良いとされています。

 

ピアノ

 

 

指の先端だと、爪が鍵盤に当たってしまい力がうまく伝わりません。
また、打鍵するたびにカチカチとノイズが出てしまいます。

 

指の腹だと、必然的に指の関節を伸ばして打鍵することになります。
これもやはり、うまく力を伝えることができません。
指が伸びていると、スムーズに動かすこともできません。

 

 

正しい場所で鍵盤に触れようとすると、自然とフォームも正しくなります。
綺麗なフォームというのは、見た目が美しいだけでなく、
演奏性や、音の響きも良くなるのです!!

 

フォーム改善は今すぐに始められます。
まずは、自分に最適な指先のポイントを見つけ出しましょう。

 

 

強さと速さ

鍵盤を押す指の加減は、速さと強さがあります。
それぞれ、速い・遅い、強い・弱い、の違いがありますよね?

 

鍵盤を押すスピードが速いと、鋭い音。遅いと優しい音。
力が強いと、重い音。弱いと軽い音になります。

 

 

これを組み合わせると、

  • スピードが速くて強い
  • スピードが速くて弱い
  • スピードが遅くて強い
  • スピードが遅くて弱い

この4つのタッチに分けることができます。

 

たった4つですから、区別するのも簡単ですよね?

 

 

もちろん上級者は、速さ・強さの加減も自在にコントロールできます。
でも、最初からそんな風に弾くことはできませんよね?

 

いきなりいろいろなタッチを身に付けようと思っても、
明確な基準がないので、混乱してうまく行きません。

 

 

初心者のうちは、まずはこの4つの力加減を区別できるように、
はっきりと分かりやすくタッチを変えることから始めましょう。

 

 

最初は簡単な演奏から、意識して4つのタッチを
あれこれチェンジしていきます。

 

例えば、こんな風に

ピアノ

 

 

左手は和音、右手は「ド・ミ・ソ」の音を弾き続けます。
(ちなみに、譜例の右手のように、いくつかの音を連続して続けることを
『トリル』と言います。)

 

 

最初は右手だけタッチを変える。
慣れてきたら、左手も変えてみる。

 

もっと慣れてきたら、右手と左手で違うタッチで弾いてみる。
もっともっと慣れてきたら、いろいろな強さ・速さを試してみる。

 

 

ここまでできたら、タッチによる音の違いも明確に分かるようになります。
普段の練習からタッチ・コントロールを意識するようにしましょう。



 

 

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